STORY

D4: Dark Dreams Don't Die

数奇な運命を抱えた男の物語

「別に麻薬でイカれたわけじゃない。オレもヤツもだ。
だが、お前のようなエリートの小僧には一生理解できないだろうよ。
なにせヤツは何時でも何処へもそこにいて、後から現場へ紛れ込むんだからな」
───フォレスト・ケイスン

これは、数奇な運命を抱えた男の物語である。

男の名はデイビッド・ヤング 。
ボストン市警麻薬捜査班に所属する刑事だったが、ある事件が元で退職し、今は私立探偵として活動している。彼は"メメント" と呼ばれる遺物に触れることで、過去の世界へと "ダイブ" することができる超能力を持っていた。
2年前、デイビッドは妻を何者かに殺害され、自らも額に銃弾を受けて記憶を失ってしまう。唯一の手がかりは、彼女の最後の言葉「Look for D(Dを探して)」
そこから──
「D」を探しだす。彼の人生はそれがすべてになった。

そんな中、相棒でBPD麻薬課警部のフォレスト・ケイスンから、Dの核心に迫るかもしれない事件を依頼される。
「真血」と呼ばれるドラッグの運び屋が、護送中の旅客機から忽然と消えてしまったという。その運び屋は、ドラッグの元締めが「D」と呼ばれる人物であり、その人物を、特定可能な証拠を持っていると証言していた。
運び屋の持つ証拠により「D」の正体に辿り着くことができれば、妻の死の真相がわかるかもしれない。そして、あの事件の夜に戻るためのメメントを手に入れ、過去を変えることができるかもしれない。

デイビッド・ヤングはこの運び屋失踪事件へと飛びつき、運命の歯車は回り始めるのであった。