本編の主人公。
元ボストン市警察(BPD)の優秀な捜査官であったが、2年前、ある事件により愛妻を亡くし退職。
妻と共にヤング自身も重傷を負っており記憶が定かではない。
その後、程なくして、メメントと呼ばれる遺物の記憶をたどって過去へ潜る特殊能力【潜行(ダイヴ)】に目覚める。
現在はトンプソンビルにあるアパートメントの一室で探偵として暮らしている。
彼の妻は死の間際「“D”を探して…(Look For D)」という謎の言葉を残した。
その言葉を胸に、現在も“D”へと繋がる事件を追いつづけている。
デイビッドの妻。彼は、彼女のことを婚前からの愛称「リトル・ペギー」と呼んでいる。
二年前、何者かによって自宅のバスルームで殺害された。
デイビッドの追っていた麻薬組織の報復説などがささやかれたが、真相は闇の中へ。
殺害当時リトル・ペギーは妊娠していたが、母子共に助からなかった。事件の複雑性から、捜査の手は夫のデイビッドにまで伸びることとなり、これを機にボストン市警察を辞職している。
幼少の頃より血液に関する特殊な病を抱えており、闘病しながら大人へと成長する。
成人を迎えることに病が身を潜めたことから、デイビッドは彼女の病気をしらない。
社交的で明るく、誰とてもすぐに仲良くなれる。
また、家庭的で料理は好きだが得意では無くよくドジを踏む。好きな物は猫。嫌いな物はひとりの時間と、寂しがりな自分。
アグレッシブでいたずら好きな一面もある。
病気のことなどおくびにも出さず、常に周囲に気をくばって、はつらつとした笑顔を振りまいた。
デイビッドの家に居候している謎の少女。
リトル・ペギーの死後から住み着いたようだが、もっと昔から一緒にいるような気がしてならない。
気分屋で昼間はほとんどゴロゴロして過ごしているが、夜になると急に元気になってデイビッドをマッサージしたり、くっついて甘えてきたりと癒しを与えてくれる。
時折、家の外に出ては食料などを仕入れてきたり、ネズミや小鳥を駆除したりする。
主人公の相棒で親友。
ボストン市警察麻薬課の現職警部で、麻薬特捜班、班長。現在も日々デイビッドのアパートメントに顔を出し、“D”を探す手助けをするとともに、身の回りの世話をしてくれている。
妻を亡くし、元の自分を見失っているヤングを励まし、支えている大切な存在。かつてはグリズリーと恐れられた豪腕刑事だったが、現在は見る影も無く、その風貌から、テディ(テディベアの意味)の愛称で呼ばれている。
ベテラン刑事らしく経験豊富で清濁併せ持ち、直感型のデイビッドと比べてロジカルで常識的な思考回路を持っているが、女の扱いには苦労している。
特に長年つきあっているダイアナとの関係は、デイビッドも舌を巻くほどの腐れ縁である。